日本酒と酒粕「酒は百薬の長」ということわざがあります。

適量を守って飲む限り、酒は他の薬では得られないほど多くの長所を持っている、という意味ですよね。

一日の仕事終わりにちょっと一杯。

気心の知れた友人と飲むも良し、家に帰ってくつろぎながらチビチビ飲むも良し。

適度な飲酒量を守れば、ストレス解消や食欲増進作用をもたらしてくれます。

また、前述のことわざとは相反する「酒は百毒の長」ということわざもあります。

過剰に飲酒すれば、アルコールの麻痺作用により、「酩酊状態」、「絡み酒」、「ヤケ酒」、「アルコール依存症」等々、その症状は普段とは全く別人。

深酒が、いかに人間の心身を狂わせるかを戒める言葉です。

「古事記」や「日本書紀」のヤマタノオロチ伝説に「酒」の記述が出てきます。

ヤマタノオロチは8つの頭と8本の尾を持った巨大な怪物(おろち=大蛇)。

クシナダヒメがヤマタノオロチの餌にされると知ったスサノオノミコトは、強い酒(八塩折之酒)を醸し、8つの甕に満たしてヤマタノオロチが来るのを待ちました。

「八塩折之酒」は「日本書紀」に、「汝衆菓を以て酒八甕を醸すべし」と記述されており、「衆菓」という表現から「果実酒」であるとする説、「醸す」という表現を「醸す→噛みす」の変化だと考えて「穀類を噛み砕いた製法(口噛み酒)で作られた日本酒の類」だとする説があります。

ヤマタノオロチは酒の匂いに釣られてやってきて、8つの頭を8つの甕に一つずつ突っ込んで酒を飲みました。

やがて、酔い潰れたヤマタノオロチが眠ったのを見て、スサノオノミコトがズタズタに切り刻んで殺してしまいました。

無敵を誇っていたヤマタノオロチも、深酒が過ぎたために退治されてしまったのです。

やはり、「酒は飲むべし、飲まるるべからず」ですね。

「酒粕」は、日本酒を作った時にできる副産物です。

食べて栄養価が高いのは勿論、酒粕に含まれるアルブミンにはメラニン生成抑制作用があり、これを化粧品(化粧水、ファンデーション、保湿剤、石鹸等)として使うことで、美肌効果も期待できるというものです。

 

食材データ

種類:酒類
旬の季節:通年

主な効能

体を温め、血液循環を良くする
ストレス解消(リラックス効果)
コミュニケーションの円滑化

酒粕

美白効果
コレステロールを下げる
(おやつとして食べて)手軽な栄養補給

 

栄養成分

日本酒の栄養成分

米麹「日本酒」は米と米麹を中心とした原料で造る酒のことで、約15%のアルコール(エタノール)を含みます。

ビタミン類では、動脈硬化予防効果のある「ビタミンB6」が多く含まれています。

一日の量で言えばおよそ二合……「ほろよい程度」に飲めば健康に良く、血液循環を促進し、食欲も増します。

人との交流も円滑に進みますし、自分自身のストレス解消にもなります。

大小に関わらず、日常的にストレス環境下におかれている現代人は、いつもストレス過剰状態です。

これが続くと精神衛生上に悪影響を及ぼすばかりか、血管内の内皮細胞にコレステロールが溜まって動脈硬化になり、そこに血が固まることで血栓症を引き起こします。

その部位が心臓であれば「心筋梗塞」となり、脳であれば「脳梗塞」という症状になって現れるのです。

日本酒(を含む酒類)を適量に摂取することで、血管が拡張され、血液循環が良くなります。

ひいては血栓症の予防に繋がるというわけです。

人間のガン細胞に日本酒濃縮液添加の実験を行ったところ、「制ガン作用(ガン細胞の増殖抑制)」があることが確認されました。

日本酒のどの成分、とは断定できていないものの、今後の研究に大きな期待が寄せられます。

 

酒粕の栄養成分

「酒粕」は、もろみから日本酒を搾った後に残った白色の固形物のことです。

状態にもよりますが、エタノールが約8%残存しており、酒粕を食べた後に自動車の運転をしてアルコール呼気検査に引っかかったという事例が報告されています。

生食すると、酒に酔った時と同じようになりやすく、特に子供や酒に耐性の弱い人が口にすると酒酔いしてしまい、危険です。

日本酒を造った際の副産物ですが、栄養価が高く、アミノ酸も豊富に含まれ、ビタミンB群では「ビタミンB6」と、別名「造血のビタミン」とも呼ばれる「葉酸」の値が高いです。

コレステロールを下げる効果や美白効果も期待できます。

 

特徴

日本酒の特徴

日本酒過剰飲酒は「酩酊」や「急性アルコール中毒」を引き起こします。

日本酒(清酒)の原形は、「どぶろく(発酵させただけの白く濁った酒)」です。

酒の合間に水を飲むと深酒しにくく、水を飲むことで酒の味が洗い流されますので、肴や料理の味が引き立って食欲も持続します。

空きっ腹で飲んではいけません。

何も食べていない状態で飲酒すれば、胃から腸に酒が回り、急速に酔ってしまいます。

アルコール分は肝臓が分解します。

大量に飲めば、アルコール代謝に使う酵素が大量に消耗されてしまうため、それを補うためにタンパク質やビタミンが必要となります。

肴として出される料理(刺身など)を食べつつ、ゆっくりとしたペースで飲みましょう。

悪酔いや二日酔いも防げます。

飲酒後は、果物を食べてアルコール代謝を促しましょう。

お風呂に日本酒を入れて浸かると、美肌効果が期待できます。

 

酒粕の特徴

酒粕酒粕に含まれる「アルブミン」にはメラニン生成抑制作用があり、美白効果があるとされます。

パックや化粧水などの美容素材としても利用されています。

酒粕中にエタノールが含まれているため、腐りにくいです。

ですが、酵素により熟成が進み、時間の経過や湿度の変化により、白色~黄色へ、ピンク色から褐色を経て黒色に色変わりし、風味も変わっていきます。

これを抑えたいのなら、冷蔵庫や冷凍庫で保存しましょう。

-18℃以下でおよそ3年間は保存でき、品質の大きな劣化もありません。

乳製品と相性が良いです。

そのまま食べたり、魚や肉料理に使ったり、直火で焼いて砂糖をかけて食べる等の食べ方があります。

 

種類

「日本酒」は、兵庫県、京都府(伏見)、新潟県、秋田県、愛知県などで造られています。

「日本酒」の種類には、「本醸造酒」、「特別本醸造酒」、「純米酒」、「特別純米酒」、「吟醸酒」、「純米吟醸酒」、「大吟醸酒」、「純米大吟醸酒」があります。

「酒粕の種類」には、「板粕」、「ばら粕」、「練り粕」、「踏込み粕」、「成形粕」があります。

 

レシピ

日本酒と酒粕のシフォンケーキ

洋風のお菓子であるシフォンケーキに敢えて日本酒を混ぜ込む。

食べると、ふわっと日本酒の香りが楽しめる。

残った酒粕で作ることができる。

 

粕汁

冬季に収穫される根菜類と、鮭や鰤の切り身やアラを使って作る汁物。

体を温めてくれる。

アルコール分は調理中にほとんど飛ぶことが予想されるが、念の為、子供、アルコール耐性の無い人、妊婦は食べない方が良い。

粕汁

 

ニホンシュ・サケカス【日本酒・酒粕】~適量さえ守れば良薬に~ まとめ

「日本酒」は、適度な飲酒量を守れば、体を温め、ストレス解消や食欲増進の作用をもたらしてくれる「百薬の長」です。

血液循環がよくなり、血栓予防や動脈硬化予防に効果的と言われています。

「酒粕」は日本酒ができた後の副産物。

栄養価も高く、魚や肉料理に使ったり、直火で焼いて砂糖をかける「おやつ」としても美味しく食べられます。

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