檸檬インド北部ヒマラヤ地方原産ミカン科ミカン属の常緑低木及びその果実が「レモン」です。

レモン1本の果樹から、100個~150個程度の果実が収穫できます。

枝には棘があり、果実はラグビーボールのような形をしています。

未熟の時は緑色、完熟すると黄色になります。

レモンの伝播は以下のように考えられています。

9世紀にシチリア(現在まで至るレモンの大産地)にレモンが持ち込まれ、10世紀頃に中国に伝わり、12世紀頃にヨーロッパに持ち込まれましたが、ほとんどの地域で栽培できず、レモン(及び柑橘類)は「富の象徴」と考えられました。

15世紀頃には、イタリアやスペインで盛んに生産されました。

17~18世紀のオランダでの静物画の人気の題材は、高級感溢れるレモン。

レモンが皮を長く剥かれている光景が、多くの絵師に好まれて描かれています。

ちなみ、一部が食べられていたり、皮が剥かれている果物は、

  • 「一時の栄華を極めても、次の瞬間には違っているかもしれない」
  • 「一部が欠けた果物が人生の儚さを象徴している」
  • 「外見は美しいが、一皮剥けば酸っぱい」

などの意味合いが込められているそうです。

所変われば何とやら、で……レモンの日本においてのイメージは「新鮮(フレッシュ)でジューシーで爽やか」です。

ティーン向けの雑誌の表紙に新人タレントがレモンを持ち、白い歯を見せて笑っているのをよく目にすることでしょう。

ですが、アメリカ英語では否定的なイメージがあり、「未熟なもの」、「不良品、欠陥品、傷物、無価値、不完全」、「失望させられる人、駄目なもの、嫌気がさす人」などの否定的用法で使われたりします。

ところが実際は、歴史上において、レモンが大変役立つ果実だったことを忘れてはいけません!

ジェームズ・リンド
ジェームズ・リンド(トランスカイの切手)
出典:http://www.stampmates.sakura.ne.jp/Gv-bLind.html

大航海時代、長期の航海により、ビタミンC欠乏に陥った船乗りたちが次々と「壊血病(出血性の障害が体内の各器官で生じる病気。皮膚や粘膜、歯肉の出血等)」によって死亡していきました。

1747年、スコットランド医師ジェームズ・リンドにより、壊血病の原因がビタミンCの欠乏によるものだと発見されました。

それから試行錯誤を重ねた後、1795年以降、英国海軍が乗組員に対し、レモンを含む柑橘類ジュースを飲むことを必須義務に課したことから壊血病は激減、「壊血病は船乗りの宿命」と半ば諦めていた心情から、ようやく解放されたそうです。

 

食材データ

種類:果物類
旬の季節:

主な効能

疲労回復
美肌効果
血管病の予防、むくみの改善
二日酔いに効果あり

 

栄養成分

レモンレモンの酸味は、「ビタミンC」と「クエン酸」によるものです。

柑橘類の中でも「ビタミンC」を多く含んでおり、「ビタミンCと言えばレモン!」と直結思考されるほどです。

酸っぱければ酸っぱいほど大量のビタミンCを含んでいるような気がしますが、実際はレモンよりも多くのビタミンCを含んでいる柑橘類が多数あるのです。

ですが、「レモンはフレッシュで爽やかでビタミンC豊富な果実」というイメージが定着しているため、テレビCMなどで「レモン何個分のビタミンC!」と謳われたりもします。

レモン2.5個食べれば、成人男性の一日のビタミンC摂取量は補えます。

抗酸化力のあるビタミンCはストレスを和らげ、免疫力を高めてくれます。

疲労回復や、風邪の予防、美肌作りに働きかけます。

クエン酸は疲労物質である乳酸の分解を促進しますので、速やかな疲労回復に役立ちます。

柑橘系の果物に含まれるヘスペリジンなどを総称して「ビタミンP」と呼びます。

ビタミンPには抗酸化作用や末梢血管を強化する作用があるので、高血圧や動脈硬化の予防、コレステロール値を下げる、血流の改善などの効果が期待できます。

また、「ヘスペリジン」には末梢血管の透過性を調節する働きがありますので、アレルギー反応による鼻水や花粉症の症状の予防効果が期待されています。

アレルギー症状による体内水分バランスの乱れが改善されれば、口渇やむくみなども緩和されることでしょう。

 

特徴

レモンの心地よい爽やかな香りは、アロマテラピーなどにも利用されます。

紅茶に添えたり、パイやケーキの香料にしたり、フレッシュジュースにしたりと、その活用法は多岐に亘ります。

レモンの酸味が素材の味を引き立たせてくれます。

固い肉をレモンに漬け込めば、柔らかくジューシーな食感に仕上がります。

食材(魚など)の臭い消しにも使われます。

購入の際は、「形が整い、果皮に張りと艶があるもの」、「色が鮮やかなもの」、「香りが良く、重みのあるもの」が良品です。

お料理に入れる塩分量が気になる方は、塩分を控えめにし、レモンを入れても良いでしょう。

 

種類

レモンインド、メキシコ、中国、ブラジル、アメリカなどで生産されています。

日本は、アメリカとチリから輸入しています。

国内生産地では、広島県、愛媛県、和歌山県などが挙げられます。

「リスボン」、「ユーレカ」、「ジェノバ」、「メイヤー」などの品種があります。

 

レシピ

レモネード

レモン汁に砂糖やシロップを混ぜて水で割る。

お湯で割れば、ホットレモネード。

炭酸を入れるとレモンスカッシュに。

レモネード

 

レモンティー

茶葉から紅茶を淹れ、レモンを添えるレモンティー。

レモンはサッと紅茶にくぐらせるだけの方が紅茶の味が損なわれない。

り下ろし生姜と合わせれば、レモンジンンジャーティーになる。

レモンティー

 

レモンラッシー

レモン果汁と牛乳、はちみつをよく混ぜ合わせて作る。

牛乳嫌いの方でも飲めそう。

良く冷やした牛乳とレモン果汁を使うのが、美味しく作る秘訣だとか。

レモンラッシー
出典:https://jobikai.com/recipe-589

 

レモン【檸檬】~ビタミンCとクエン酸が疲労回復や風邪予防に効く~ まとめ

レモンの酸味は、「ビタミンC」と「クエン酸」によるもの。

「ビタミンCと言えばレモン」のイメージが広まっていますが、実際はビタミンCを豊富に含んでいる柑橘類はレモンだけではありません。

抗酸化力のある「ビタミンC」が免疫力を高めてくれます。

疲労物質原因の乳酸の分解を促す「クエン酸」が速やかな疲労回復に役立ちます。

末梢血管の強化作用のある「ビタミンP」が血流の改善に働きかけます。

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