ゴマをする普段から何気なく口にしているゴマ。

「ゴマを食べると体に良い」という認識は、自然と頭にすりこまれていますよね。

すりこむ……で、ふと思いつくのが「ゴマをする」という言葉。

ゴマをすり鉢ですると、すり鉢やすりこ木などに、やたらめったらとくっついてしまいます。

誰かに誰かがベタベタとくっついて媚びへつらう様子をこれに喩え、「アイツ、やたらゴマすってるなぁ」などと表現するのはご存じの通りです。

エジプトナイル川紀元前3000年以前よりアフリカのナイル川流域で栽培されていたゴマは、中国から朝鮮半島を経て日本へ渡ってきました。

縄文時代の遺跡から、ゴマ種子の出土事例があります。

奈良時代には、畑で栽培したゴマを搾ってできたゴマ油を食用油や燈油に利用しました。

平安時代には、ゴマで作った菓子や薬効についての記述が、法令集「延喜式」に記載されているそうです。

ナイル川流域ではおよそ5000年以上も前から栽培されていた痕跡があり、薬用利用していたことが、古代エジプトの医薬書に象形文字で表記されているそうです。

ゴマは、当時は貴重でした。

薬用利用のほか、王の精力剤としても使われていたそうです。

レシピは「すりゴマに雀の卵、牛乳、蜂蜜、スパイスを混ぜたもの」だったそうですよ。

いかにも効きそうですね。

また、ゴマを搾って得られるゴマ油は、食用、薬用、儀式用、化粧用、ミイラ作り(主に保存のため)など色々な用途に使われていました。

絶世の美女として知られるエジプト女王のクレオパトラ7世は、アフリカの国からゴマ油を取り寄せ、香料や化粧品として使っていたとか。

「Open sesame!(「開け、ゴマ!」)」は、「アリババと40人の盗賊」の話に出てくる魔法の呪文。

ゴマの実
出典:https://www.sachi-ya.jp/staffblog/3681/

成熟後、乾燥させると、ゴマの種子がびっしり詰まったさやが割れ、中の種子が弾け飛びます。

当時は貴重な財源であり、宝物だったゴマ。

魔法の霊験に通じるとも考えられ、ゴマに神秘的な魅力を感じていたのでしょう。

「ゴマよ、さやにびっしり詰まった宝物よ、早く弾けて出てきておくれ!」という意味合いを込めた呪文と考えられます。

 

食材データ

種類:穀物類
旬の季節:年中

主な効能

強壮、強精作用
長寿食
ガン予防
肝臓病予防

 

栄養成分

ゴマの葉ゴマは、ゴマ科ゴマ属の一年草です。

紀元前3000年以前からアフリカのナイル川流域で栽培されてきました。

アフリカのサバンナには、およそ30種類の野生種が生育していますので、ゴマの起源地はサバンナ地帯、スーダン東部だろうという説が有力視されています。

不飽和脂肪酸のリノール酸とオレイン酸が、主な構成成分です。

リノール酸は細胞膜を作る材料になり、血中の悪玉コレステロールを溶かして排出します。

オレイン酸は悪玉コレステロールを減らし、大腸で排便を促す潤滑油のような働きをします。

リノール酸とオレイン酸の相互作用で、動脈硬化予防や便秘予防などが期待できます。

ゴマゴマの成分の約22%は良質のタンパク質

肉や魚並みに含まれており、その栄養価は植物性食品の中で突出しています。

ゴマの成分の約30%はビタミン類やミネラル類や食物繊維です。

ビタミンB群は疲労回復に効果があり、老化予防や若返りに効果ありとされるビタミンEも含有しています。

ミネラル類では、貧血に効く、強壮作用がある亜鉛、骨や歯を強くするカルシウムなどが豊富です。

食物繊維が便秘に効きます。

また、ゴマに含まれるゴマリグナン(セサミンなどを含む)という栄養成分には抗酸化作用があります。

活性酵素を除去するため、アンチエイジング効果やガン予防、肝機能を改善して肝臓病予防二日酔い予防などに効果があることが明らかになってきました。

ゴマ1粒はビタミンやミネラルの栄養庫!

さらにゴマリグナン(セサミンなど)が抗酸化作用で健康をサポートしてくれます。

まさに万能食品ですね。

 

特徴

ごま油
出典:https://www.surusuru.jp/beauty-health/diet/20160330/350/

ゴマは外皮が固いので、生で食べるには不向きです。

栄養も吸収できず、消化にも良くありません。

そのままでは香り立ちしないため、ゴマを食べる際にはフライパンで炒ったり、すり鉢とすりこ木を使ってすり潰して使います。

リノール酸やオレイン酸は空気に触れると酸化しやすくなるため、食べる直前にゴマを炒る、ゴマをする、というのが通常の使い方です。

ゴマ油を少量加えてから炊飯すれば、艶が出て乾燥しにくくなります。

また、干物を冷凍する際、ゴマ油を薄く塗ってから冷凍すれば、パサパサになるのを防げます。

食が細い時、出汁にネギやミョウガ、生姜やシソなどの香菜に、すりゴマや炒りゴマを加えて作った薬味を入れ、冷たいうどんを浸して食べてみてはいかがでしょうか?

ゴマの香ばしい風味が、きっと食欲をそそることでしょう!

 

種類

ゴマの種類主な産地は、アフリカ(ナイジェリア・タンザニア・エチオピアなど)、中南米(パラグアイ・グアテマラなど)、中国、インド、東南アジア(ミャンマー・タイなど)、トルコです。

日本で使用されるゴマは、そのほとんどを輸入に頼っています。

国内では鹿児島県、茨城県、沖縄県などで生産されていますが、その収穫量はわずかです。

ゴマは、ゴマ科ゴマ属に属し、その中に37種の野生種と1種の栽培種があり、栽培種の中に約3000の品種があるとされます。

外皮の色の違いにより、「白ゴマ」、「黒ゴマ」、「金ゴマ(「茶ゴマ
または「黄ゴマ」)」と呼び分けられています。

栄養価の違いはありません。

 

レシピ

胡麻団子

ゴマの香ばしさと、もちもちした食感が癖になる。

白玉は豆腐で練ると、冷めても柔らかさが保てます。

単体でおやつにしても良いですが、たまにはパフェのアイスと一緒に投入してはいかがですか?

アイスクリームと一緒に頬張れば、口の中で優しい甘さが溶けていきます。

ゴマ団子

 

ゴマドレッシング

ゴマ油で和えれば、素材の持ち味を活かしつつ、コクや旨味を加えられます。

ゴマベースのドレッシングを豆腐にかけて、ひと味プラスの冷奴に。

とろりとしたドレッシングを新鮮な刺身にかければ、簡単にカルパッチョが出来上がり!

ゴマドレッシング
出典:http://www.sirogohan.com/recipe/gomadore/

 

ゴマ【胡麻】~万能食品。ゴマ1粒がビタミンやミネラルの栄養庫!~ まとめ

ゴマ1粒に満載のビタミンとミネラル。

良質のタンパク質も含まれ、栄養たっぷりの食材です。

抗酸化作用を持つセサミンが活性酸素を除去し、肝臓機能を高め、更にはアンチエイジングにも役立ちます。

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