大豆ダイズはマメ科ダイズ属の植物の一種で、色彩や形(直立状やツル状など)や栽培時期などにより分類されます。

その品種は数百に上るとされています。

ダイズの原産地は中国北部とされ、朝鮮半島を経て日本に伝わりました。

縄文時代の遺跡から炭化したダイズが出土しています。

「古事記」や「日本書紀」にもダイズの記述が見られます。

ダイズを加工した食品は数多くあります。煮豆、枝豆、もやしを始め、味噌、醤油、納豆、豆腐などなど、数え上げればキリがありません。

それほど我々の食卓に慣れ親しんでいる食材なのです。

豆腐小僧
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/豆腐小僧

豆腐と言えば……江戸時代には安くて栄養価の高い豆腐が人々の食生活に浸透した影響から、庶民の食生活文化を表す象徴として、妖怪「豆腐小僧」なるものが生み出されたほどです。

大きな傘を被った頭の大きな子供の妖怪の「豆腐小僧」は寂しがり屋で気が弱く、人間に声を掛けるも無視されたり、他の妖怪たちから虐められたり、人間を怖がって逃げる際に、お盆に載せて持ち歩いている大切な豆腐を落としたり……妖怪なのに滑稽で憎めない、どこか愛らしいキャラクターとして大衆紙に描かれています。

天明2(1782)年には、豆腐料理のみを載せた料理本も出たそうです。

昔から、ダイズ食品は我々の食生活に欠かせないものだったんですね。

 

 

食材データ

種類:豆類
旬の季節:

主な効能

老化予防
健脳作用
乳がん、子宮がんの予防
骨粗しょう症の改善

 

栄養成分

ダイズダイズは、日本やドイツでは別名「畑の牛肉」、アメリカでは「大地の黄金」と呼ばれ、近年の健康ブームの中で格別の注目を集めている食材です。

植物でありながらも、肉に匹敵するタンパク質含有量を誇り、必須アミノ酸もバランス良く含まれているからです。

ダイズに含まれる脂肪酸のリノール酸は脂肪を燃えやすくする効果があり、オレイン酸は動脈硬化や心疾患を防ぐ効果があるため、高血圧や糖尿病などの生活習慣病予防が期待できます。

ダイズにはビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンE、ビタミンKなどの各種ビタミン類、カルシウムやマグネシウム、鉄、亜鉛、銅などのミネラル類、また食物繊維も豊富に含まれています。

ダイズに含まれる「大豆サポニン」はダイズの苦味と渋みの成分です。

ダイズを煮る時の泡に含まれており、「サポニン=泡の立つもの」という意味です。

血流を改善し、肝機能と免疫力を高め、咳や痰を抑制し、更にはサポニンの抗酸化作用がコレステロール値を下げて肥満を防いでくれます。

ダイズに含まれるレシチンは脂質の一種で、「ホスファチジルコリン」とも呼ばれます。

記憶力や学習能力を高めて脳力アップに繋がりますし、睡眠や脂質の代謝にも関わりますので美肌効果も期待できます。

体内のレシチン含有量の約30%が脳に存在しているといわれ、「脳の栄養素」ともいわれます。

ダイズ胚芽に含まれている「大豆イソフラボン」はポリフェノールの一種で、女性ホルモン「エストロゲン」と同じような化学構造をしています。

そのため、女性ホルモンと同様の働きをすると考えられ、女性の不定愁訴(更年期障害、若年者では月経周期の乱れや無理なダイエットによる体の不調)、バストアップ、女性特有のガンの予防に効果があるとされます。

「大豆イソフラボン」が、骨からカルシウムが溶出しないように調節してくれるため、女性に多く見られる骨粗しょう症にも有効とされます。

また、男性の薄毛対策に使われることもあります。

最近の研究で、「大豆イソフラボン」が腸内細菌によって「発酵大豆イソフラボン」に変わることで、体に有益な成分になることがわかりました。

ですが、腸内で「大豆イソフラボン」を「発酵大豆イソフラボン」に変えることができるのは、日本人では2人に1人しかいないといわれています。

ダイズに含まれる「リジン」や「スレオニン」などの必須アミノ酸は、白米にはほとんど含まれていないので、ご飯と味噌汁、ご飯と納豆、ご飯と豆腐の味噌汁などの組み合わせは栄養学的にも良く、相性は抜群です。

ですが、ダイズはタンパク質や脂質が多いので、食べ過ぎないよう注意が必要です。

炭水化物の代表、「ご飯1杯分」のカロリーはおよそ200kcal。

納豆をかけた「納豆ご飯1杯分」のカロリー消費のためには、なんと「2時間もウォーキングし続けなければならない」とのこと。

たとえ豆腐であっても、過食すればゆで卵1個分よりもカロリーが高くなってしまいます。

ダイズ製品の1日の目安量は、豆腐なら3分の1~2分の1丁(100~150g)、納豆なら1パック(約40g)といわれています。

 

特徴

ダイズダイズは様々な形に加工されています。

ダイズを暗所で発芽させて「モヤシ」に、ダイズが完熟する前の緑色の種子は「枝豆」、ダイズを搾って作る「ダイズ油」、搾った油粕を「ダイズ粕」として飼料などに用い、ダイズを炒って粉にした「きな粉」、蒸しダイズを麹菌と酵母で発酵させて「醤油」や「味噌」に、蒸しダイズを納豆菌で発酵させて「納豆」に。

また、「豆乳」や「おから」などにも加工され、利用されています。

多くのマメ科植物の種子と同じく、ダイズ種子の中には有毒なタンパク質性の成分(トリプシン・インヒビター等)が含まれ、それが消化を阻むので、生では食べられません。

加熱や発酵などにより、有毒成分を変性、失活させることでダイズの有効成分を消化吸収し易くするのです。

黒大豆の発酵・乾燥品を用いた漢方薬があり、発汗作用、健胃作用があるとされます。

購入の際には、粒に光沢があり、大きさが揃っており、皮が薄くて皺の無いものが良いダイズの目安です。

湿気に弱く、虫が付きやすいので、密閉容器に入れて冷暗所で保存しましょう。

 

種類

大豆アメリカ、ブラジル、アルゼンチン、中国、インドなどが生産地です。

国内では、北海道、宮城県、佐賀県、福岡県などが生産地です。

中国、メキシコなどからの輸入も多いです。

主な品種は、赤豆、黒埼茶豆、だだちゃ豆、青入道(青大豆)、エンレイ(白大豆)、雁食豆、ミヤギシロメ、大白(おおじろ)などが挙げられます。

 

レシピ

納豆

何度も混ぜてねばねば度を増せば、同時に旨味も増す。

ナットウキナーゼの効能を活かすためには、「納豆は朝食ではなく夕食に食べると良い」のだとか。

熱々ご飯に納豆の組み合わせもNGだそうで、「冷やご飯+納豆」が良いそう。

納豆は、パスタや炒め物などにも応用が効く。

納豆

 

きな粉

和菓子に用いられる他、ダイエットや健康増進を目的に利用される。

ダイエットに活用する際は、「きなこを豆乳に混ぜて1日1回飲めば良い」とのこと。

きな粉

 

ダイズ【大豆】~別名、畑の牛肉。ご飯と相性抜群だが、過食に注意~ まとめ

栄養が詰まったダイズは、別名「畑の牛肉」とも呼ばれ、ヘルシーなパワーフードとして海外からも注目されています。

ダイズは「コレステロール値を下げる」、「更年期障害の症状改善」、「骨粗しょう症予防」、「記憶力や集中力のアップ」などに効果があります。

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